ココロノイロ

初期ブログタイトルに戻しました

新カテゴリー

【Keyword】というカテゴリーを作ったので、その説明をしたい。

このカテゴリーでは、キーワードを置いてアーティスト毎の違いを検証していく。検証っていうと偉そうだけど、違いを「楽しむ」ってこと。 アーティストをまたいで書くなんてことは、これまでしてこなかった。比べるものじゃないと思ってきたし、つながることもなかったから。でも今年に入って私の中でつながった2アーティストがいて、それがすごく楽しいから、なんか形にできないかなぁって思うようになって。つながる、とは一般的にいう手と手をつなぐ感じではないんだ。もとは違うところにいるんだけど、たまに同じ点を通過してそれぞれが交差して、もといたところが入れ替わるというか。これこそ感覚的なことで言葉での説明が難しい・・・
具体的な話、私の中でつながった2アーティストは長澤くんと藤くんだ。今年、私はBUMP OF CHICKENの「ゼロ」という曲に大ハマリした。日常生活が疎かになるほど、異常なくらいのめり込んだ。曲に出てくる「迷子」と「虹」がとても気になって、この2ワードに敏感になっていたとき、長澤くんの新譜(SEVEN)は虹がテーマであること、曲の中に「迷子の大人」というフレーズがあることを知った。大好きなアーティストの曲に出てくるキーワードが2つも揃っていて、しかもリアルタイムだったので、すごくドキドキしたなぁ。今振り返ってみると、たぶん私が「ゼロ」にハマって「虹!迷子!」って騒いでいたときに、長澤くんはSEVENのレコーディングの最中だったんだと思う。まるで予知していたかのように絶妙なタイミング。きっかけはそんな偶然。偶然とは思えないほどの。
そこから両者の音楽を聴いていくうちに、新たな予感みたいなものが生まれてきた。漠然とだけど「この両者、何かある。」と思うようになったんだ。長澤くんと藤くんが作品で描く、それぞれの世界は、対極にいるようで、お互いを際立たせているような・・・そんな風に感じるときがある。どちらかを聴いてるとき、もう一方のことを連想することが多々あって。「藤くんはこう歌ってるけど、長澤くんの場合はこうだな~」とか、同じ単語であっても使われ方や意味が違っていたりして、とても面白いなぁと思う。不思議な共通点もあったりするし。そういったところを、この新カテゴリーで書いて行けたらいいなと思っている。
大前提として、私は長澤くんもBUMPも大好きだ。他にも好きなアーティストはいるけれど、長澤くんと藤くん(ここではあえてBUMPではなく藤くんと言う)は、私の中で現時点では同格であり他のアーティストとは別格の存在となっている。両者ともに、私が邦楽を聴く上で重要視していることを難なくクリアしている。

【表情のある声】
私が一番重要だと思っているのは「声」だ。声が魅力的でないと惹かれない。長澤くんと藤くんは全く性質の異なる声をしているけれど、共通する点が実はある。ふたりとも「歌声に表情のある」シンガーであるという点。歌の上手い人はたくさんいるけれど、心が表れる声で歌う人って実際には少ないと思う。(聴く側の問題もあるのかもしれないけれど。)曲の中でその表情が変わっていくのを捉えられたとき、涙出そうになる。心にとどまらず、魂にまで届いて響く声。

【想像力をかきたてる歌詞】
ふたりとも「日本語って素敵だな」と思える歌詞を書く人だ。長澤くんは言い回しが独特だし、造語も豊富で言葉のセンスが光る詩的な詞。藤くんは難しい言葉は使わないんだけれど、その作風は文学的だったり哲学的。何より、このふたりの書く歌詞は想像が膨らむ。例えば1曲について思いを巡らせても飽きることがない。それは、簡単に答えに辿り着かないからだと思う。やっと見つけたとしても、また違う解釈が生まれたりするから面白い。そしてそれは1曲で完結せず、他の曲へつながることもあって楽しい。解釈を聴き手に委ねてくれる歌詞が好き。そして日本語の美しさを教えてくれる歌詞が好き。

 【曲によって広がる、心の世界】
これもなかなか味わえないことなんだけど、このふたりが作る曲の中には、自分の心の中に広がる世界に際限はないんだと感じさせてくれるものがある。それは「体の中に心がある」という普段の感覚を簡単に覆すパワーで響いてくる。心が体から飛び出るというか、心の中に体が浮かぶ感覚に陥るというかね。私はこの状態をフリーズと呼んでる。頭が働かない。ただ浮かんでるだけで心が満たされる状態。

それぞれの魅力を全て兼ね備えているふたり。しかも、似ているわけではない。だけど、なんか気になる。その「気になる」を形にして行こうと思うんだ。今の私の2大柱が長澤くんと藤くん(BUMP)なので、こういう楽しみ方をしているよ!という内容になると思う。今のところは長澤くんと藤くんの対比だけれど、他のアーティストが同じくらい気になるようになったら、そっちをやる可能性もあるかな。そうそう出てこない気がするけれど。少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいな。でも、完全に超個人的な楽しみ方だから、読んだ人どう思うんだろう?比べてんじゃねーよと怒る人も中にはいるだろうなぁ。どっちがいいという話ではなくて、どちらも興味深いからこそ書くことだとご理解いただけると嬉しいです。こんな自己満足の世界を人に見せるのもなんだかなぁって感じではあるので、やめたいと思うときもあるけど、ごく一部に楽しみにしてくれてる人がいるようなので、ちょっと背中を押してもらえて有り難い。めげそうになることばかりだけど、がんばります。
ということで、新しいカテゴリーをよろしくお願いします!!

★予告★
第1回目のキーワードは、「確かなもの」← 告知することで自分を追い込む作戦(笑)