ココロノイロ

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カスミソウ

本日、発売!長澤くんのNew Single「カスミソウ」

カスミソウ

カスミソウ

  • アーティスト: 長澤知之
  • 発売日: 2012/01/25

発売日にブログ書くの珍しいかも。
今日はレビューではなく、紹介・雑談みたいな感じで捉えてもらえればと。

「僕らの輝き」以来のシングル(限定盤を除くと)ってことは、セカンドシングル?不思議な感覚~。でも何枚目かとかあまり気にしないかな。

私は先日のライドに行ったので、10日前に手に入れることができていました。
今回もまたライブの弾き語りで聴けていたのが後に音源化されるってパターン。(こういう流れで聴けるのって長澤くんだけじゃないかな?)
ライブで聴けるようになったのは一昨年あたりからだったよね?

弾き語りのイメージが強くあるせいか、CDとなった「カスミソウ」はまた違った感じに聞こえる。
ジャケット裏の手書きの歌詞がいいね。見ていると、長澤くんはやっぱりA型だなぁって思う。笑
「回送」では下書きしてたのがわかったけど、今回は下書きなしで書いたのかな?すごく綺麗。長澤くんの書く字、好きだな。

カップリングの「けやき並木道」は、彼の地元の風景を思い浮かべたりしたなぁ。「ずっとプロポーズ」だけは完全にはじめましてで。だからなのか、この曲にハマってしまい、正直なところ現時点では「カスミソウ」より再生回数が多いと思う。笑

「カスミソウ」レビューは、またいつか書けたらいいなと。でも今日はひとつだけ。
先日「僕らの輝き」のレビューで、歌詞中にある「空」は「回送」の空とつながってるのかな~って話をしたと思うのだけど、この「カスミソウ」にも空が出てくるんだよね。

【誰かになんか渡せない 空のある未来】

それで、ますます空が気になるワードになってしまった。
公開されたインタビューでは、「カスミソウ」は10年位前に出来たって言ってたけど、だからなのかなぁ?この3曲は同時期に作られたものだったりするのかしら・・・

最後に。昨日MVも公開されたけど、それを観てとても感動しました。
なんて温かくて、愛に溢れた作品なんでしょう。

背景にベテルギウスや非常口マークなど、長澤くんの象徴となるようなものが散りばめられていて、それがまた素敵度をアップさせてる。
長澤人形、雰囲気出ていてかわいいね。初見から左足の動きがなんだかツボってしまって気になるけど。笑

このMVのおかげで「カスミソウ」がより一層響いて、もっと好きになった。「カスミソウ」、たくさんの人のもとへと届くといいなぁ。

長澤知之 ライド6(2012/01/15)

私にとっての2012年初ライブ!!あの日からもう1週間なのか。遠いなぁ。

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 長澤知之 ライド6
【日時】 2012年10月8日(月・祝)
【会場】 新宿BLAZE
【出演】 長澤知之 / TRICERATOPS

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確かにあの場に私もいたんだけども記憶が・・・非常に断片的な記憶しかないなぁ。またBLAZEの写真撮るの忘れたし。そういや随分と長い間レポも書いてなかったんだよね。最近はレポのこと考えないでライブ観てるから、いざこうして書こうとすると「うっ・・・」ってなる。(・・・もうライブレポって呼ぶのやめる。備忘録にします。)実はライドは私にとってタイミングが合わずにこれまで来たイベントで。去年は哀しいかな、当日は福岡にいて(涙)この度、やっと、やっと参加できました!!

 

今回新メンバーで臨むことを知った時、正直「えっ・・・」って思っちゃってね。私は松江さん、須藤さん、秋山さんの長澤バンドが大好きだから。
でもライド前の日記で、長澤くんが新バンドに対する思いを綴っていたのを読んで。「ソロだから、たくさんの人と音楽してみたい」という言葉にハッとして、ソロはバンドメンバーも固定じゃないってことなんだよなぁって私も考えを改めた。 それで直前は長澤くんの音楽からわざと距離を置くようにしてた。自分の緊張が助長されてしまうからってのもあるけど、新バンドの音をなるべくまっさらな状態で聴きたいと思っていて。CDを聴き込んでると、自分の中でその曲の世界はその音源の音で成り立ってしまっているから、違う音で聴いたときに違和感が出てきてしまうんだよね。結果、離れていて良かったと思う。

 

新バンドメンバーでのサウンドは、やっぱり新鮮だった。特にTOKIEさんのベースは安定感や重厚感があって素敵でした。あと、今回はコーラスに「おおっ」ってなったかも。長澤くんの楽曲ってギターとコーラスがとても複雑に入り組んでる曲が多いので、ライブでもコーラスをもっと入れたらいいのになーと思っていて。(でも、長澤くんの声に他の人がコーラス入れるの結構難しいよね・・・)
どの曲か忘れたけど、コーラスがあることでそれまでとは違う感覚になれて、「いい!」って思ったのがあったな。ゾクゾクした。何の曲だったっけ?この日のベストは「マンドラゴラの花」かな。次が「P.S.S.O.S.」、弾き語りでは「カスミソウ」が素敵だった。

 

トライセラは初めてライブで観たけど、バンドサウンドがすごかった!!3ピースであれだけかっこいい音が出せるなんて!圧倒されちゃった。長澤くんが尊敬するのも頷けたな。お客さんの雰囲気もいつもと違うように見えたけど、トライセラのファンがいらっしゃったからかな?盛り上がり方が華やかだったというか。・・・って普段長澤ファンが静かすぎるのか?(自分も含め、笑) 

 

ライブを通して感じたのは、とにかく長澤くんが楽しそうにしているなぁということ。特に、和田さんと一緒にトライセラの「if」を歌ってるときがとっても嬉しそうで。ほんとにトライセラのファンなんだなぁっていうのがよくわかって。あんな長澤くん見たことなかったな。照れたりしながらセッションしてたのが印象的だった。怒られるの承知で書くけど、かわいかったー。彼の10代の頃からの想いを知って、一緒のステージに立つことが叶ったのを見届けられて嬉しかったな。・・・Mステではなかったけども(笑)そして、「if」のときにすごく感じたのは、長澤くんのギター、やはりうますぎる。他の人の曲をやると、余計わかるね。彼のギターにはとても惹き付けられるものがある。

 

あと、自分主催のイベントだからか、わりとこの日は色々と喋ってたな。何度もお客さんの笑いが起きるほど。珍しいなぁと思った。 またこのメンバーでのライブ観れるかな?何度か観て、成熟していくところを見てみたい。あとは、やっぱり松江さんたちともまたライブしてほしい。個人的には、そこをベースに違う人ともっていうスタンスがいいな~って思ってる。後で知ったけど、松江さんも当日いらしてたみたいですね。他のおふたりはどうだったんだろう?笑 まぁでも、ライブでもいろんな長澤くんを見てみたいから、今後の展開が楽しみだなぁと思ってます♪

 

【SET LIST】

<弾き語り>
1.三年間
2.カスミソウ
3.けやき並木道
4.俺はグビ

<バンド>
5.JUNKLIFE
6.神様がいるなら
7.どうせ陽炎
8.明日のラストナイト
9.狼青年
10.RED
11.マンドラゴラの花
12.幻覚
13.EXISTAR
14.P.S.S.O.S.

~アンコール~
En1.if (和田唱+長澤知之)
En2.MEDAMAYAKI
En3.左巻きのゼンマイ

長澤知之「EXISTAR」

長澤知之『JUNKLIFE』曲別レビュー

  ★ 01.EXISTAR

JUNKLIFE

JUNKLIFE

  • アーティスト: 長澤知之
  • 発売日: 2011/04/06

3rd mini albumの表題曲。既発であるものの、レビュー書いてなかったな。パッと作ってしまったという曲なので、レビューもパッと書いて終わります(笑)(いつも長々としつこくて申し訳ない)

「EXISTAR」は、あまり深く考えないで聴ける曲。ライブでも盛り上がる、長澤ファンにとってはお馴染みの1曲だね。私にとっては、3rd miniを手にした2009年3月に戻る。イントロ聴いたとたん、「あぁ、良かったー」って思った当時の感覚のまま、ずっと聴けてる曲。あの時は「おかえりなさい」って気持ちと、「やっと心から安心できた」という気持ちがあって。だからこれを聴いてるときはずっと、長澤くんのこと考えてる。

 

ミニとフルでは聞こえ方が違うよね。JUNKLIFEを手にしてすぐ、「あれ?これミニのバージョンと違うな。」って思って何度も聞き比べたりした(笑)イントロの、長澤くんの唸るような声からはじまって「聞こえるんだ」って言う部分と、ドラムのハイハット(?)の音で違うと気付いた。フルの方がより鮮明に聞こえる。あとになってマネダス番外編で気のせいじゃないとわかり「やっぱり!」って。自分の耳はおかしくないんだとちょっと嬉しくなった(笑)

 

EXISTAR (イグジスター)という単語は、この曲ができる前からあったらしい。大元は、幻のインディー盤 『長澤知之』のジャケットに「EXIST」というのがあって。
ここね↓ (ジャケットの一部を拡大)

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これには「長澤知之、此処に在り」という意味が込められているらしく、いつかこれをEXISTARっていう言葉に置き換えて、何かに使いたいと思ってたんだって。この話を聞くまでは、非常口マークだから「EXIT」なんじゃないの?と不思議に思っていてね。今なら長澤くんのことだから何か意味があるはず、と思うんだけど、当時は彼を知ったばかりだったから「?」だった(笑)でも、何年も経ってからわかるっていうのも素敵だね。
3rd miniがリリースされた頃には「今に一番近い歌で、自分の根底を書いた」って言ってたな。
この曲が出来たときの気分と、EXISTARという単語がすごく合ってたからタイトルにつけたんだとか。

 

ところで、この曲の「僕」は、「EXISTAR」に照らし出してと望むだけでなく、暴いてほしい、壊してくれと言うんだけれど、EXISTARって何を指してるんだと思う?
私は「僕」=長澤くんで聴いてる。星を見上げてる曲って、長澤くん自身に近いことを歌っているように思うから。

EXISTARはきっと、長澤くんだけに見えるものなんじゃないかと思う。他の人と共に見るものではなくて、自分の中だけで光るものというか。

 

でも、この単語は長澤くんそのものを表してる感じにも見えて。だから他のどの造語よりも特別好きなんだよね。長澤くんにとっては自分が見てるものだけど、私にとっては彼の内面でのことに見えるから長澤くんのことという捉え方をしてる。

 

今の私には突っ込んでの感想は書けないから、読んでくれた方々に教えていただきたい。
歌詞について考えると、ハテナだらけなんだ。
【胡蝶が醒めてしまう前に】は、荘子の胡蝶の夢からきているのかな?そうだとすると、JUNKLIFEのテーマに沿ってるなぁと思った。
それと、【あのアラームの鳴る日まで】って何だろう?「あの」ってどの?って思う。世界の終り?ここは「明日のラストナイト」のオメガに通じるものがある。

あとね、嘘だろって思われるけど、サビのあの感覚わかるんだよなぁ。何をどうわかるんだって聞かれると、超感覚的だから言えないんだけれど。

 

長澤くんは当時、「変わらないつもりだった」と言っていた。私はこの曲から発せられる「新しい何か」にドキドキ、ワクワクしたよ。

「真実」などと言っちまうと 世間は白目で見るから
僕は嫌われていたいんだ 栄光は侮蔑の中に

長澤知之「三日月の誓い」

長澤知之 『JUNKLIFE』 曲別レビュー

★14. 三日月の誓い

JUNKLIFE

JUNKLIFE

  • アーティスト: 長澤知之
  • 発売日: 2011/04/06

(この曲についてはSILENTSIRENレビューの時に2度書きましたが、今の感覚とは違う点が出てきたため、今回JUNKLIFEレビューを機に書き直すことにしました。これに合わせて、過去の本曲レビューは削除。2年前のものをベースに、今改めて思うことを交えて書いてみます。)

「三日月の誓い」は4th mini album 『SILENTSIREN』のリード曲。先にPVが公開されてたから、当時リリース前から騒いでたのを思い出す。
私はSILENTSIRENの「茜ヶ空」から「三日月の誓い」への流れが大好きでね。「茜ヶ空」の後半から意識がふわぁっと夕空に浮かんで、「三日月の誓い」では自分の立ち位置が宇宙にあるように感じるの。僕対空から対宇宙の感覚。自分の存在がよりちっぽけに感じられる、みたいな。

この曲は当初、私にとっては瞳に影を落とす歌だった。聴くのがつらいと感じるくらい。【僕が消える もう理など失くしたから】ってところで、いつも泣きたくなって。はじめは恋人を失った人の歌になんでこんなに苦しくなるのか、わからなくてね。でも、どっかの雑誌のインタビューで、この曲のテーマは別にあって、それを表現するために失恋という分かりやすい題材を使ったという話を長澤くんがしていて。「そんなに深いのー!」って仰天したんだけど、なんでこんなに泣けてくるのかわかった気がした。

この歌の象徴である「月」は、個人的に10代の頃から惹かれているものだったから、長澤くんの作った月の歌は特別嬉しく思えた。月の話題ついでにPVのことを少し書いておく。

PVの後半に2種類の月が出てくるでしょ?(満月じゃない月)女の人(君)がいるのは、2人で見た三日月。長澤くん(僕)がいるのは、次第に消えゆく月。三日月はこれから満ちていくものだから、希望、新しい何かのはじまりという意味がある。一方、欠けていく月は否定的な感情を強める。失われるものへの憧れ、繊細という意味もあるらしい。JUNKLIFEの歌詞カードに描かれているイラストも消えゆく月だ。君(といたあの日)の象徴が三日月で、今の僕を象徴するのが三日月とは逆の月ってことなんだろうね。形違いなのは意図されてのことなんだと思うと、PVもなかなか深い。長澤くんが消えてく方の月の上にいるシーンを初めて観たとき、鳥肌たった。

ここからは曲の感想。サウンドについては、細かい動きが重なっていて音に厚みがある。特にギターが複雑で、たぶんギター1、ギター2・・・みたいな感じになってるんじゃないかな。パートによって左側から聞こえたり、前に出てくるように聞こえたりと様々。左右で違う動きのギターが鳴ってたりする。例えばキーンって音。これは2回鳴るんだけど、【僕が消える】の直前は右側から、【じゃあ嘘でもいい】の「じゃあ」では左側から聞こえてくる。後半に繰り返される左からの高音エレキは、サイレンのように聞こえるときもあれば、暗闇の中で美しい光を放つ星のように思えるときもある。そして【もう理など失くしたから】で奏でられるギターは、歌詞に乗るから余計に泣かされる。

長澤くんのボーカルでは、【口づけをして陽が昇るのを待った】の「待った」とかでの、声の「揺らぎ」が気になっている。意図してなのかたまたまなのか、聴いてると魂揺さぶられる感じになるんだ。あと2度出てくる【君と見た三日月】というフレーズは、ボーカルで違いを演出してると思う。1度目は上の方から声が降ってくる感じ。最後の方は近くで光っている感じ。

で、ここまで書いといてアレだけど、私はこの曲では歌詞の構成が一番気になってるんです。歌詞を眺めているとね、いろいろ見えて面白いんだ。
歌詞に句読点やカギカッコを入れたり反復して、その言葉を強調させていたり、【人を守る人】【日々を掃く日々】というように同じ単語ではさみこんだり。【それでも 今でも】や【三日月の下 契りを交わした】といった押韻、「あの日」と「その日」の対比とかね。気になることだらけ。ついでにJUNKLIFEの歌詞カードはこの曲だけ中央揃えで歌詞が印刷されてるんだよね。SILENTSIRENでは気付かなかったけれど、字面のバランスも良いんだなぁとわかって、新しい発見だった。

JUNKLIFEの中の曲として「三日月の誓い」を聴くと、この歌詞すごく綺麗だなぁと改めて思う。【こんなにも思えるのに会えない人 いつまでも懐かしいのに褪せない声】は、このメロディにこの言葉が乗っかるとこんなにも綺麗なのか!と思わされる。【忘れられないと思うから 忘れられないと思ったさ】の言い回しには脱帽。最後の【光が結んだ約束の二人】って表現もとても素敵だね。

それから【思い出にさえなれない過去 さよならも言えない別れ】の部分。一般的には連想されるはずの2単語(思い出と過去、さよならと別れ)が、ここではそうなれないって言ってて。特別過ぎると、そんな普通のこともできなくなるってことで、想いの強さがより引き立って見える。こういうところから、「僕」が「あの日」から止まってしまっているのが伝わってくる。それが、【じゃあ嘘でもいい】からそうじゃなくなるんだよね。絶望から生まれた、もうどうにでもなれという自暴自棄さがパワーになって、この曲を突き動かしてる。前半では「かつてのようには「もう」」と言っていたのが、後半では「かつてのように「また」」となる。時は流れても、過去とは捉えられず、今でも共にある出来事。その想いの先を失くして、それでもなお強すぎるままの想いが「嘘でもいい」からまた「あの日」を望む。最後に力なくささやく「本当に愛してたよ」は、僕の本心であって真実。

たまに、何を信じて生きていけばいいんだろう?って思ってしまうことない?私の判断基準というかものさしのひとつに、「信じられるかどうか」っていうのがあってね。別に宗教的な何かじゃない、自分自身がそれを信じられるかっていう単純なこと。なんで急にこんなこと言い出したかっていうと、さっきの長澤くんが本来表現したかったことの話からなんだけどさ。例えば自分以外の誰か(何か)に、自分の存在意義を見出して生きてたとして。それって、自分にとってものすごく大きな存在になるわけじゃない?救いや支えとなって自分を生かすものになるんだろうし、もしかしたら自分以上の存在になってしまうのかもしれない。でもさ。それがもし、なくなってしまったら…それまで一生懸命捧げてきたその想いが、逆に自分を壊すものになる。自分という人間が内側から崩れていく。そういうのを考えるととても怖い。

約束でも人でも、自分以外の何かを信じるってとても大変で難しいことかもしれないね。自分のことだって信じられないときだってあるし。そうすると、じゃあ一体何を信じれば?って思ってしまって、モヤモヤしてきちゃう。だけど、私はやっぱり何かを信じていたいな。何も信じるものを持たず、冷めた目で生きることはしたくない。でも何かに依存しすぎたり、自分を誰かに置き換えてしまうのも怖い。

生きてく中で一番恐ろしいことは、大事な人や大事なものを失うことじゃない。自分が自分でなくなることだと思う。「自分の存在意義をどこに見出すのか。」この歌が私の真ん中で響くとき、そんなことを考えてる。